Ⅰ.24時間安全・安心のまち くにたちの実現 「国立市議との懇談会」1/6

懇談会メンバー

高柳きみよ 市議 >> ウェブサイトはこちら

石井めぐみ 市議 >> ウェブサイトはこちら

青木じゅんこ 市議 >> ウェブサイトはこちら

永見かずお国立市長

こんにちは。今日は永見市長を囲んで国立市の問題について色々話していきたいと思います。まずマニフェストに掲げられておられますが、まず1番24時間安全・安心のまちくにたちの実現という事で皆さんで話し合っていきたいと思います。まずは市長の思いを語って下さい。

今回の選挙、マニフェストでこうやって1~6を掲げてるんですけれども、その前提があると思ってます。それはやはり今コロナが爆発的に拡大していてこのコロナを市民の人達と一緒に乗り越えて持続可能なまちをどうやって作っていくんだろうという視点がまず最初にあると思います。コロナを乗り越えて持続可能なまち国立を作っていく、そこに夢や希望を落とし込んでいく、そのためには何を実現しなきゃいけないんだろうかっていう事からマニュフェストが出来ていると思っています。そういう意味で最初に掲げたのが24時間安全・安心のまちくにたちという事ですけど、皆さん24時間安心安全というとどんなイメージがあります?青木議員どうですか?

高齢者の方が、色んな事が起きた時に安心していられる、そういうイメージがあります。もし何か起きた時に救急な事があっても、市役所に連絡をすれば安心な体制が整っているというか、そんなイメージを一つは持ちますね。

去年の台風も国立は幸い洪水はなかったけれども、あの水を見ると本当に避難をされた方、そこにコロナが乗っかってくると本当に避難をしても安全とは言えない怖さもあって、そういう安心・安全も新たな課題としてコロナと防災っていう事で課題解決しなきゃいけないし、今地域包括ケアっていうご高齢の方が安心して最期のステージまでこの地域で充足して生きられるような環境をどうやって作るかっていう事も大きな課題だと思いますね。そうなると持続可能で安全・安心なまちって語っていくと、このまちの未来は非常にわかりやすいかなって思います。そうすると防災の問題が最初にあって、防災倉庫を作って敷材を蓄え、そして大きい対応力を作って、それだけじゃなく目の不自由な方が駅等で転落されて非常に悲惨な目に遭う事もあるから、ホームドア絶対3つ作っていこうとかそういう課題があるだろうし、地域医療と福祉、地域の生活支援みたいなものから住宅をマッチさせた医療と地域包括ケアのミックスした安心して暮らせるまち、それから再生可能エネルギー、この温暖化の問題は台風の問題を見ても大きな課題ですよね。だからやはりCO2の排出削減という事をやっていかなきゃいけない。そういう意味でもLED化推進で相当減らせる事が出来ると思うけど、今回首相が2050年カーボンゼロを宣言されて、先進国G7の中で2050年カーボンゼロを言ってないのは日本とアメリカだけなんですね。あと残りの5か国は全部掲げてるんです。やっと先進国グループの中に追い付いた、じゃあ国立は何するんだ、何が出来るかって事をこれから組み立てながらやっていこうじゃないか、明るい子ども達の未来のためっていう思いですよね。

そこ凄い大事なんですけどバランスが凄く難しくて、例えば今さくら通りなんか街灯暗いんですよ。おそらく一つずつ外してあったりするんですね。だからまちの安全っていうのと、あとはそういう暮らすための安心、未来の方の安全とバランス取りながらやらなくちゃいけないと思うんですが、その辺りどうですか?

どう?街の中暗い?

LED化になってから非常に明るく感じます。東地域は狭い路地がたくさんあるんですね。何か明かりが灯ったのかなと思うとLEDが灯っているので、こんなにLED化にする事で街が明るくなるんだなっていう事を実感しています。

西も本当に明るくなりました。地域の方々から本当に喜んで頂いて、やはり明るさっていうのはこんなにも違うんだなと。

富士見台がどうもあれかなと。

さくら通りから南側はかなり暗いです。特に今一番暗いのが日中の前辺りですかね。もう6時過ぎるとあの辺真っ暗になっちゃうんです。さくら通りの電球が付いてないのかな。

工事やってるからじゃない?今ちょうどあそこが始まったじゃない。

でもあの200mくらいが本当に真っ暗で、買い物に行ったら途中で後悔しちゃったくらい。

でも広い通りは最後の方にやるという風に聞いているので。

工事中というのも大きく影響しているのではないかと思いますけどね。

安全安心っていうのが、持続可能もとても大事なんだけれども、でも今この時の安心安全っていうのは常に見て頂かないといけないかな。

そうなんだよね。だから過去の問題って技術革新があって、一番いい例がLEDなんですけども、ちゃんと付けたとするとLEDを付ける事によって寿命が延びて電気代が安くなって、それで設備投資が賄えてカーボンの排出量を減らす事が出来る。これを水道でも蛇口の工夫でやってるとか、今度は森林環境税を使って北秋田とカーボンオフセットで森林を綺麗にして排出量を減らしていくみたいな様々な政策をミックスして対応しながら減らしていく。2050ゼロっていうのはやっぱりマニフェストとしてやっていかなきゃいけない。商店街なんかもどんどん変わってますもんねLEDに。役所もこれはLEDなんですよ。けどまだ何割か残ってるんです。これを全部変えるだけで相当やっぱり入れるから、そういう持続可能性の中で安全安心を。地域包括ケアっていうのはかなり言葉としてもわからないですよ。

私達議員だからようやくわかるようになりましたけど、まだまだ知られてないと思います。

2006年の介護保険法の改正で地域包括支援センターという言葉が出てきて、在宅介護支援センターに取って変わっていったけど、それまでは在宅介護支援だった。地域で包括的に高齢者が安心して暮らす事を支援しようじゃなくて、家族介護、在宅の介護をいかに支援するかっていう言葉ね。その時の厚生労働省の老健局の企画官をやってた人が渡辺由美子さんという人なんだけど、この前たまたま名簿を見てたら子ども家庭局長、女性局長になってたの。凄いなと思ってね。でも結局あの時も老健局長が旗振りしたんだけど実質的な政策はそういう人達がして、それから14年15年経ったら当たり前の言葉になって、さらにどう充実するかという事になってくるんでね。一番変わったなぁと思うのは、その時に地域包括ケアっていうのがまだ茫洋としてたんですよ。エリアをどうして何を配置で評価しようかって事を色々考えてたんだけど、それがどんどん進化していくと日常生活総合支援みたいな、結局役所が介護保険制度を使って地域福祉を組み立てるみたいな、地域の力なしにやっぱり地域で作れなくなってきて、地域福祉の要素が物凄く強くなってきて、基幹部分は制度で作られる。そういう三位一体型のまちづくりが、本当に介護っていう迫られた課題の中でまちづくりの要素って変わってきたなって。

昨日久しぶりに「ゆる仲の会」をやって、コロナ禍なので本当に少人数でやりましたけど、皆さんやっぱり集まれた事だけで嬉しくてとても喜んでいらっしゃいましたね。地域包括の職員の方が来て下さって、出来る体操と色々な事をお話しして下さったんですけど、やはり地域福祉という風になると本当に高齢者だけじゃなくて子どもも全世代型の地域包括へと国立は向かっていると思ってるんですけど、その辺の所は市長はどのように?

そうなんだよね。だから今生まれる前から、妊娠前からって言うけど全世代型の子育ての包括ケア、しょうがい者も実は地域包括ケアの時代になっていて、全世代の包括ケアを考える時代になってきてる。ただそれには特性で様々あるから一概に言えないけど、構図の問題なんだよね。基幹的な部分を法律制度できちっと支えて、だけどどうしても網目から落ちる部分は地域・企業・民間の力で一緒になって。その一番いい例がこのコロナの中でDVがこれだけ増えた時に、相談があって逃げてきた人達が、子ども連れで逃げてきて電話も掛けられないみたいな状況になったとしても、やはりパーソナルサポート事業みたいに民間と一緒になってやる事によって地域の中で暮らしていけるみたいな、あれも包括ケアなんですよね。そういう時代に入ったなと。

国立はそういう面では本当に先進的で進んでいると思うんですけども、その辺の所を市民の方にわかりやすく伝える工夫と言いますか

何かあったら教えてほしいよね。

市・行政と民間と地域、その力が合わさってとてもいい事業がたくさん進んでると思うんですけど、市長が特にこれはというのがあれば。

女性なんかまさにそうですけどね。高齢者の問題なんか「ゆる仲の会」もそうだし、駅前である100歳になるご高齢の方のご自宅で溜まり場が出来てますよね。有名な俳優さんのお父さんがいる場所があったりとか、そんなに大きく宣伝する必要ないんだけども当たり前に行われてる。だから集中から分散っていう、高齢化社会とかだと分散型で民間の方々がお互いに知恵を出し合ってその場を作って常にお互いが支え合う社会を併せて作っていく事で網の目がより細かくなだらかになる、そんな社会を作っていけたらいいよね。

今日も実はたくさん「ひらや照らす」にお客様がいらっしゃってて、あそこに一つ集まれる場があるだけで皆さん歩くようになったって仰るんです。例えば300mとか500m以内に集まれる場所があるだけでも、おそらくそれこそフレイルの予防になっていったりとか健康にも寄与するような場所になっているんじゃないかって実感してます。

僕は歩く事が大好きだけど、それでも南部地域を歩くのに2つネックがあるんです。あの豊かな自然と田園地帯があって広場があって多摩川があって素晴らしい所なんだけど、南武線と旧甲州街道なんですよね。南武線は本当に踏切も遅いし、認知症の人だったら危ないしね。そういう意味では南武線の連続立体交差っていうのは健康とか医療とか福祉の側面から見てもやっていかなきゃいけない。

よく大型事業という風に仰る議員さんもおられますが、永見市長はやはり福祉の視点から先を見越して考えられている事が非常に重要だと私も思います。

だから今度はこっちの豊かな自然とマッチングしていいまちを作るのが時代の要請なんだと思いますね。昔昭和54年に防災センター設置構想というのを作ったんですよ。その考え方はコミュニティ圏域を500mで1箇所の防災センターを作って、そこに防災敷材と倉庫と貯水庫がある自主防災組織を作る構想で一通り全部やったんですよ。それで富士見台2丁目の所にもそうだし、それぞれ資器材庫を置いてやってきたんですが、実はこの間の台風とコロナを合わせて見ると、その時考えられたものとでは全く足りなくなってきたんです。何故かというと、簡易段ボールベッドとか簡易仕切りを段ボールで作るとすると大幅な倉庫が必要になってくるけど学校にその余力がない。かといって防災センターの倉庫はもうみんな満杯、これをどうにかしないといけないというのがこの防災倉庫の増設の考え方です。もう一つは防災で言うと昭和60年の時の東京都の防災会議の震災編の被害想定は、国立市の50.8%が焼け野原で焼失する、それは何故かというと貯水槽がないし、震度7程度だと消火栓が使えない。そして道路が狭隘、これがすぐには出来ないから自主防災組織で対応しようとやってきたけど、国立の場合さくら通りもそうなんだけど両脇がまだ繋がってないから被害が回っちゃうんですよね。だけどだんだんそれも整備されて連続立体交差が出来て今2割台までになった。でも今は避難の事が先に来るけど火災の時は火を消すとかの応急対応力もしっかり作っていかないといけないというのも課題だと思ってマニュフェストに入れてるんですよね。だからこういうのをきちっとやっていく事によって基盤を作っています。あと地域医療と地域包括ケアの問題で言うと、甲州街道から南側にお医者さんって何か所?ないんですよ。高齢化社会になって身近にかかりつけ医が持てる環境になくて、ほとんどの人が富士見台に来てるんです。そうやって考えてみた時にこの狭い圏域だからいいけども、地域医療を充実させるって意味ではアクセスも重要だし、直接会話をする事で高齢者って安心するから社会的処方で一端を担ってる。そういうような事を含めてどういう風に医者が間に入って様々な関係作りを支援するかだけど、国立みたいないい所で実は医療過疎みたいな問題が起きつつある事は重く受け止めなきゃいけない。こういう事がやはり課題なんじゃないかな。だから南武線の問題ってみんな背中合わせでくっついてますよね。

このページの上部へ