国立市長 永見かずお 一問一答!【皆さまからの質問にズバリ答えます】
永見市長が思う、国立市の良さは何ですか?
国立市の面積は8㎢しかありませんが、そのなかに緑豊かなハケの崖線や湧水、矢川や江戸時代から続く府中用水、多摩川の清流と自然があり、水田が残っています。そして、国立大学町としての大学通り、旭通り、富士見通りを中心とした学園都市があり、住宅地として評判の良い富士見台地域があります。この多様性が国立の魅力、良さだと思います。
2年後に国立駅開業100周年を迎えます。市として周年行事などのプランはありますか?
国立駅が開業して以来、様々な人がたくさんの愛着を持って駅舎を見続けてきました。それとともにロータリー、そこから見える大学通り。いずれも国立のまちの誇りです。ぜひ市民の皆様と一緒に、歴史にあふれた国立駅舎の100年を祝い、盛り上げていきたいと思います。
国立駅前広場はどのような広場になることを目指していますか?
可能なかぎり緑が残されている広場、人々が様々な活動を展開できる広場、日常的にそこに居ることで潤いが感じられる広場、子どもたちが賑わい、のびのびと生活している広場、そんな広場になれば素敵です。また、円形公園についても、多くの市民の方が気軽に立ち寄れる環境を整備し、日常的には難しくとも、非日常の中で、円形公園から大学通りの素晴らしい景観、旭通りや富士見通りの景観を十分楽しんでいただきたいと思っています。
一橋大学には国立におけるまちづくりなどに取り組む学生団体が多く活動しています。
市と学生団体の連携などは可能でしょうか?
市としてはぜひ連携していきたいと思っています。公共領域と私的領域の間、ここは住民や学生のみなさんをはじめ、多くの市民の方々が積極的に参加して支え合っていく領域になります。学生のみなさんには、他市に住んでいても、大学で過ごされる一環として、国立に活動の拠点を持っていただき、市民と一緒に豊かな国立ライフを支える、こんな観点から市と協働できることを私も期待しています。
緑被率が低い国立市ですが、年々減少する田畑を守っていくために、どんなことをお考えですか?
国立市単独で田畑を守っていくことは非常に困難が伴います。特に現行の相続税制度下ではなかなか難しい問題があります。しかし、国立にとって田畑は財産ですので、市民と一緒少しでも守っていく活動を推進しなければいけないと思っています。マルシェでくにたち野菜を販売したり、学校給食へ積極的にくにたち野菜を使っていったりなどしていきたいです。また援農ボランティアを育成して、田畑を市民と一緒に守っていく活動をしていきたいと思っています。
人口を8万人程度にすることを目標に掲げていますが、具体的にはどの層を増やすために、どのような政策を考えていますか?
高齢化そして少子化、こういった社会が進展しています。そうしたなかで国立がいつまでも持続可能で活力にあふれるまちであり続けるためには多世代が生き生きと暮らしているまちが必要だと思います。私は市長になった8年前から幼児教育を推進してきました。子どもたちが生き生きとこのまちで生活し育っていく、そういう環境を整えてまいりました。
特に子育て世代の方々に住んでもらいたいと思っています。来年7月には国立駅前に「子育ち・子育て応援テラス」がオープンします。ここには幼児期の方々が安心して過ごせる空間だけでなく、中高生の居場所としても機能させていきます。また、一時預かりもあります。「子育てするなら国立だ」と思って頂けるそんな国立をつくっていきたいと思います。
中小企業・小規模事業者の支援に関する政策があれば教えてください。
国立の特徴は、中小企業あるいは小規模事業者の方々がこの地でしっかりとお仕事をしていただいている、ここに大きな特徴があると思います。国立の良さを守っていくためにはできるかぎりの支援をしていきたいと思っています。ビジネスサポートセンター、いわゆるビズと言われていますが国立にもございます。これを「Kuni-Biz」といいます。ぜひ中小企業の皆様一度足を運んでそしてご相談をしてみてください。これからの事業の発展にきっと役立つ、さまざまなアイデアが浮かんでくると思います。
また国立市では地域通貨として「くにPay」を発行いたしました。市内にお金が循環する仕組みができました。事業者の皆様、そして市民の皆様と行政が一緒になって市内循環がなお一層活性化し中小の事業者の皆様が潤っていく、そして中小企業の皆様が安心して事業経営できる環境を今後ますます強化していきたいと思っています。
未来のために生かしていくべき国立市のポテンシャルは何と考えていますか?
現在はまだ生かしきれていないことで、これから注力していくべきと考えていることがあれば教えてください。
国立は過去も現在も、そして未来も支えていくのは「人と文化」だと思っています。
国立の最大のポテンシャルはそこに住まい集い、そして活動する「市民の力」そして、そこで育まれる「文化」だと思います。たとえば一つだけ例を挙げさせていただきたいと思います。この8㎢しかない小さなまちの中に、こんなにたくさんギャラリーがあるまちはあるでしょうか?このギャラリーが国立の芸術文化を象徴していると思います。そこで作品を発表する市民、それを鑑賞し楽しむ市民、こういったことが国立らしさ、国立大学町から受け継がれてきた「国立文化」これが国立の魅力の原点にあると思います。これをさらに発展させていくこと、これが「人と文化」をつないでいく力になっていくと思います。