くにたち平和の日2019 講演会「100年先の世界を見据えた“平和創造”について」を開催しました
2019年06月21日
市では、2000年に「国立市平和都市宣言」を制定し、2016年、その告示日である6月21日を「くにたち平和の日」と定めました。4回目を迎えた今年は、「100年先の世界を見据えた"平和創造"について」をテーマに講師の方々をお迎えし、講演会(第1部・第2部)および講師と永見理夫(ながみかずお)市長によるトーク・セッション(第3部)を、市民芸術小ホールにて開催しました。
冒頭のあいさつで永見市長は、「今年の4月に『人権』『多様性』『平和』をキーワードにした「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例」を制定しました。そして、『ソーシャル・インクルージョン』の理念のもと、日常における人権を尊重し、だれも排除されず、お互いに認め合う地域社会づくりをとおして、平和なまちづくりを進めていきます。今回は、条例施行後の記念すべき第1回目の講演会です」と述べました。
第1部では、(公財)広島平和文化センター理事長や平和首長会議事務総長を務めている小溝泰義(こみぞやすよし)氏に、「核兵器のない平和な世界の実現に向けた市民社会の役割-広島・長崎の心を世界に そして未来に-」と題して、ご講演いただきました。小溝氏からは、「核兵器の残酷さや戦争を知らない若い人(心の若い人も含めて)にこそ、平和について考えてもらいたい。これからの社会は、『対話』が大切だ」とお話しいただきました。
第2部では、エッセイストであり、また、東京大学大学院情報学環客員研究員でもある小島慶子氏に、「多様性って何だろう?-出稼ぎ大黒柱を体験して-」と題して、ご講演いいただきました、小島氏からは、「海外でマイノリティーの立場になったことで、多数の気づきがあった。半径2メートルの私生活から、多様性や平和の学びがある」と、身近なところから取り組む必要性をご教示いただきました。
第3部のトーク・セッションでは、両講師や永見市長から改めてそれぞれの立場での「平和」について、時間の許す限りお話しいだきました。
今年は、10月24日(木曜日)、25日(金曜日)に都内では初の開催市となる「第9回平和首長会議国内加盟都市会議総会」を開催します。
市では、これからも人権と平和を市のあらゆる施策の根幹として位置づけ、「ソーシャル・インクルージョン」の理念のもと、互いの多様性を認め合い人権を尊重する平和なまちづくりをめざします。